商品というと、どうも昔からリスキーなイメージが付きまとうのですが、それは商品先物で高レバレッジの危ない取引をして破算した人が後を絶たなかったためで、まともに付き合えば株よりも扱いやすい面もあり、投資先を分散したい向きには最適のジャンルと言えるかもしれません。
中でもETFであれば通常の証券口座でも売買できますし、昨今では国内市場にもEasyETF (イージー商品ETF・1327) という銘柄が上場してくれたことでたいへん気軽に扱えるようになりました。よって、ある条件さえ満たしてくれれば、あえて夜間に稼働する海外ETFにこだわる必要性もなく、国内ETFに切り替えるべきだと考えます。
この国内市場に上場した商品ETFを上手に扱うために、いくつか重要な点を2回に分けて分析してみたいと思います。
その1 ベンチマークについて
その2 取引上のポイントについて
まず今回は商品ETFのベンチマークについてまとめてみます。
GSGという海外ETFは、S&P GSCI 商品指数 に連動するETFです。
このGSというのはゴールドマンサックスのこと。そしてそのGS製の指数をS&P社が買い取ったので、そのような名前になりました。1991年にGSが算出を始めたということですから、まだ比較的新しい指数と言えます。
このGSCI指数の特徴は、エネルギーの構成比が高いことです。
24種類ものコモディティで構成されていながら、生産高によって加重平均されているため、原油などのエネルギーが7割程度のシェアを占めています。よって、WTI・NY原油が上がれば上がり、下がれば下がるという傾向が強くなります。
商品指数というのはその他にもいくつか公表されていますが、有名なところでは、「CRB指数」を押さえておくべきでしょう。
これは1957年にCommodity Research Bureau社がつくったのでそういう名前なのですが、今ではロイター社が買収したため、正式には ロイター/ジェフリーズCRB指数 となっています。
こちらの指数は19品目のコモディティから算出されますが、GSCIのようなウェイト付けが行われないので、全般的な物価・景気の先行指標として意識されています。
また、AIGが算出していた DJ-AIG コモディティインデックス もよくつかわれる指数でしたが (アリコの北斗七星のコモディティファンドもこれに連動)、AIGはこの5月に同指数をUBSに売却しましたので、今では DJ-UBS コモディティインデックス という名称になっています。
ただ名称が変わっても指数の商品ジャンルの構成に変化はなく、エネルギー33%、非鉄18.5%、穀物18.1%と、比較的オーソドックスなタイプとなっています。
以下の資料は少々古く2007/2/28のものですが、内容についてはさほど変わっていないものと思われます。

標題のEASY商品ETFの正式名称は、「イージーETF S&P GSCI商品指数 クラスA米ドル建受益証券」というわけで、これもGSGの商品ETFと同じ、GSCI指数に連動いたします。そして同じく米ドル建てですから、おそらくGSGと同じような値動きになっていることと想像します。(実際の連動性については「その2」のコメントで触れます)
