株式 ETF 確定拠出年金 システムトレードで財産形成 

 

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     公的年金の買い・買い余力


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もうずいぶん公的年金の買いが続いている印象があります。この公的年金については兆円レベルで買いますので、マーケットに与えるインパクトも大きく、 コア研モデルがほぼ売り一色となっている中、少々…いや、相当迷惑に感じたものでした。
NYダウが7000ドルをあっさり割ったのに、日経平均が7000円をしぶとく割らないのは、ほぼ公的年金の買い支えがあったからだと思います。

これだけ買ったのだから、そろそろ終わるのでは?…そういうアイデアが浮かぶ中、しかし漠然とした感覚で投資戦略を決めるわけにもいきませんので、詳しく調べてみました。

昨年10/30のコメントでも公的年金の買いについて分析をしました。
この時は、GPIFが市場で運用する 91.3 兆円の資産のポートフォリオの中で、日本株の比率が 15% 程度でした。しかし、今ではこの数字がほぼアテになりません。なぜかというと、その後「財投債」の方に預託していた26兆円がGPIFの運用資金に加わって運用総額が増え、 各運用資産の比率も変化しているためです。
要するに、GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)ができて、今まで財政投融資に回していた資金を移管させる過程で、 日本国債の償還日が来たものから順に移すようなことをしていたので、ダラダラと運用資金が増える状況だったわけです。

で、2008年12月末の運用資産残高は116.6兆円となっていました。
日本株の運用比率は9.46%です。PKOで買い続けながら2.8兆円も減っているのは、もちろん株安でやられているためです。


※この年度末(2009年3月末)までには財投債分が全て市場運用に回されているはずなので、「構成比」のところでご覧ください。


で、問題はその後。どこまで日本株を買うのか…問題にするのはその一点です。

ここでGPIFの運用方針を確認してみましょう。
運用方針の中には、総資産の投資先として各資産のポートフォリオの目標値が示されています。以下はGPIFの資料からの引用です。

【引用開始】

【引用おわり】

日本株式の目標値は 11% ですから、現在が何%になっているかがわかれば、買い余力がわかるということになります。
で、先ほどの12月末の数字から、市場での値下がり分を差し引き(日本株だけでなく、海外株式や海外債券の値下がりも加味)、また公的年金の買い付けた分を足してバランスを見てみました。

値下がり分の計算は、TOPIX の下落率、海外株は ピクテグローバルインカム(投信)、海外債券は グローバルソブリンオープン(投信)の下落率を参考にしました。

また、以下は公的年金買いの金額のデータです。



まったく…ものすごい買い方をするものです。ざっとこの間、5兆円以上も買っている感じです。
そしてここでは2月最終週が入っていませんが、まったく買いの勢いは衰えておりません。

で、それらの増減をまとめたのが以下の表です。


この数字は正確なものではないと思いますが、それほどかけ離れているとも思えません。
これが正しいとすると、現在の日本株のポートフォリオ比率は、9.71% であるとわかります。となると、まだ1.3% 程度の買い余力があるということになります。あと1.5兆円…大きいです。
この年度末に向けてこれを使って買ってくるのでしょう。選挙も視野に入れたドレッシング買いという疑いも晴れておりません。

買っても買っても株価が下がるので、全体の保有比率がいっこうに増えないからまた買えてしまう…この状態は常軌を逸している感じがします。
また、これを運用と呼びたいのであれば、「単なる比率合わせではなくて底打ちを確認してタイミングを図って買ってよ!」…こんな風に注文をつけたくもなります。そして…年金財政は悪化する一方です。

いずれにしても、まだ公的年金の買いは終わらないようです。気をつけましょう。


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