株式 ETF 確定拠出年金 システムトレードで財産形成 

 

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      「為替ヘッジあり」についての考察 3


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「為替ヘッジあり」の復権 

前回は為替ヘッジ為替予約)にかかるコストが、対象となる国(通貨)の金利と日本の金利との差であることをお伝えしました。そしてその金利とは、ロンドンの「LIBOR」が基準になっていることも。

欧米の株や債券に投資をするファンドのうち、「為替ヘッジあり」とうたったものは、この金利差からくるコストを負担しています。要するにこんな具合です。

例えば「海外株式ファンド・為替ヘッジあり」の例で考えてみましょうか。
そのファンドが、この1年で欧米の株式投資から得たリターンが5%だったとします(実際にはそんな優秀なファンドは存在しませんでしたが…)。でも、せっかく株で5%稼いでも、同期間で5%の円高ともなれば、円貨で投資している我々にとっては儲けがチャラになってしまいます。
それを避けるために、このファンドは合わせて為替ヘッジを行っている…こういうことになります。

でも例えばこのケースで、欧米の金利(LIBOR)が4%程度、日本のLIBORが0.5%だったとしますと、為替ヘッジには3.5%のコストがかかることになりますから、為替差損を免れたとしても、このファンドの1年間の騰落率は1.5%にまで縮小されます。
もしこれが単発の投資信託でなく、変額年金保険の中のファンドであったら、そこからさらに保険手数料とかも引かれますので、ほぼ運用成績が残りません。

こういう風にファンドでいう「為替へッジあり」とは、まことにつまらない結果をもたらすものだったわけです。
実際のファンドの成績(基準価格の推移)を見てもこんな具合だったので、コア研としても為替ヘッジありとうたったファンドはほぼ使ってきませんでした。


ところが!
このところの欧米の金利の下がり具合を見ていて、ふと気がついたのです。
「当然欧米のLIBORも相当下がっているだろう…。そして日本の金利はこれ以上下がらないだろう…。」
ということは、為替ヘッジコストが相当小さくなっているのではないか…というわけで、欧州と米国、日本の最新のLIBORを調べてみました。

最新のものは本年の1/19付。とりあえず3か月物の金利で確認をしました。
  • EUR 2.56%   (2006/9 3.3%)
  • USD 0.32%   (2006/9 5.4%)
  • JPY 0.75%   (2006/9 0.4%)
案の定です。ご覧のように、なんと日米の金利が大逆転しています。2年少し前:2006年9月の時は米国のほうが5%も高かったのですが…。とにかく米国の金利が落ちるスピードは激しかったというわけです。

こうなると、為替ヘッジというのには今後コストがかからないということになります。

であれば、この「忌まわしい為替変動リスク」を無コストでヘッジできるわけですから、俄然これらの為替ヘッジ系のファンドは人気が出てくるのではないでしょうか。
少なくともコア研としては、確定拠出年金や変額年金保険の運用サポートの場面で、様子をみながら使っていこうかと考えている次第です。

今までは、海外債券ファンドというと、株式のファンドが値下がることに備える時の「分散投資のお相手」というイメージが先行していました。そのためにも、(過去のデータでは)日本株と逆相関性が強かった「為替ヘッジなし」の方がふさわしかったのです。だからですよ。バランス型ファンドに必ず海外債券(為替ヘッジなし)のファンドが、株式と同等以上に組み込まれていたのは。

でももう分散投資神話は破たんしています。
確定拠出年金や変額年金保険でも、組み合わせや分散投資の意味ではなく、単純に株式が駄目な時の退避場所…これが「海外債券・為替ヘッジありファンド」の役割になりそうです。


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※以下は2009/10/1の会員様向けコメントです。ご参考までにどうぞ。

ファンド運用の話を少し。
変額年金や確定拠出年金では、現在退避型のファンドポジションを推奨いたしております。
ただその際、世界債券ヘッジなしなどの為替の影響を受けるものに退避しないようにしてください。
例えばコモディティファンドなども、原油や金が調子良くても為替でやられるケースが多く、なかなか難しいのです。

そこで最近は、以前は使えなかった「為替ヘッジあり」のファンドを推奨しています。
実際に結果も出ています。
例えばアリコジャパンの変額年金「北斗七星2」の世界債券のファンドの、過去1年の成績を見てみると、

   為替ヘッジあり +4.4%
   為替ヘッジなし -7.1%


この「世界債券為替ヘッジあり」は、12本中唯一プラスだったファンドです。
日本株は-27%、コモディティは-41%、世界株は-17% …悲惨です。

この間、コア研のアドバイスは、ほぼ預金系かこの世界債券ヘッジありあたりに集中していました。
いつもの「減らさぬ投資」です。

変額年金保険については、今後推奨しようと思っていたアクサグローバルパートナーというのが9月で売り止め。もうほとんど商品がなくなってきてしまいました。
でもまた発見しましたよ。
まだ世の中からファンドスイッチ運用が可能な商品がなくなったわけではありません。
また近いうちにご案内することもあるかもしれません。
生保が販売を中止してしまうとそれっきりになってしまいますので、のんびりはしていられません。
せっかくのコア研のノウハウを生かせる商品が消えていくのはたいへん忍びない気持ちです。


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