今回は為替予約とそのコストについて掘り下げてみます。
為替予約をするということは、「為替レートの変動によって…具体的には外貨の値下がり=円高進行によって予期せぬ損失を被らないように、将来のある時点において現在の為替レートで外貨を円に戻すこと」と保証してもらうことです。
投資信託の話ではわかりにくいかもしれないので、別の具体例を示してみましょう。
例えばリッチマンのあなたが、ハワイの豪華な別荘を売って、東京の億ションに買い換えることにしたとします(…ちょっと身近な話でなかったかもしれませんが、説明しやすいのでこらえてください)。
豪邸の買い手はなんとか見つかったのですが代金の支払いは半年後…こんな話になったとしましょう。
そしてあなたはあなたで、半年後に回収する別荘の売買代金をアテにして、東京の億ションを半年後に支払うという契約でさっさと売買契約を結んで手付までうってしまったとします。
予定では、半年後にあなたは100万ドルを受け取ります。今現在の為替レートが1(USD)=100(JPY)だとすると、ちょうど1億円です。
でも例えば1年後の為替レートが1(USD)=90(JPY)になってしまっていたら大変なことになります。あなたは最終的に9000万円しか受け取れないのです。そうなれば、あなたは別途1000万円を用意しなくてはならなくなります。
そういう事態をどうしても避けたいあなたは、銀行に頼んで為替予約をしてもらうことにしました。1年後にはどうしても1億円を受け取りたいので、銀行に「1年後に$1,000,000を、1(USD)=100(JPY)のレートで円に両替する」ことを約束してもらおうというわけです。そうすればあなたは為替リスクから解放されて万事OK…。
でも、それを引き受ける銀行はどうなるのでしょう?銀行はボランティアでしょうか?…そんなはずがありませんよね。
銀行がそんなに親切なところであるはずがなく、当然厳しい交換条件を出してきます。
今度は銀行の立場で物事を考えてみましょう。
銀行はその1億円分の為替リスクを受け入れるのであれば、最低でも、その1億円を米国で預金して得られるはずの利息くらい受け取らないと乗れる話ではありません。
(もう少し正確に書くと、米国で得られる金利と日本で得られる金利の差額を受け取らないと…という意味合いですが、日本での金利は微々たるものなのでここでは無視しています。)
で、あなたは半年後の為替レートを保証してもらう代わりに、相手の銀行に対して半年分の金利(例えば米国の定期預金の年利が4%であればその半年分の2%)を支払って、為替予約の成立を見ることになります。
ざっと200万円くらいのコストですが、あなたは、為替レートが1割も動いて大損をすることを考えれば適当なコストだと考えました。
銀行は200万円に加えて為替手数料をも受け取りますので、こちらも納得の条件で、このように双方が納得し合ったところで為替予約取引が成立することになります。
実際にはこんな交渉事ではなく、もっとシステマチックに条件提示があるのですが、為替予約のコストとはだいたいこんな風に決まるのです。
要するに…
「対象とする通貨から得られる金利」と「日本で得られる金利」の差額…これが為替予約のコストと考えて差し支えないと思います。
ではこの金利とは、いったい何の金利なんでしょうか?
定期預金の金利?それともMMF?あるいは国債のクーポンのこと?
…実はこれも業界で決まっていて、「LIBOR」と呼ばれる金利を使うことになっています。これが国際基準というわけです。
この「LIBOR」とは、「London Inter Bank Offered Rate」の略。要するにロンドンの銀行間の貸出金利のことですが、為替予約というのは国際的な金融取引なので世界の統一基準が必要で、日本の基準金利もこのLIBORで決められているというわけです。
この基準金利が米国(NY)でないところが面白いと思いませんか? これが、以前は世界の金融センターがロンドンであったことの名残なんですね。
為替予約をするということは、「為替レートの変動によって…具体的には外貨の値下がり=円高進行によって予期せぬ損失を被らないように、将来のある時点において現在の為替レートで外貨を円に戻すこと」と保証してもらうことです。
投資信託の話ではわかりにくいかもしれないので、別の具体例を示してみましょう。
例えばリッチマンのあなたが、ハワイの豪華な別荘を売って、東京の億ションに買い換えることにしたとします(…ちょっと身近な話でなかったかもしれませんが、説明しやすいのでこらえてください)。
豪邸の買い手はなんとか見つかったのですが代金の支払いは半年後…こんな話になったとしましょう。
そしてあなたはあなたで、半年後に回収する別荘の売買代金をアテにして、東京の億ションを半年後に支払うという契約でさっさと売買契約を結んで手付までうってしまったとします。
予定では、半年後にあなたは100万ドルを受け取ります。今現在の為替レートが1(USD)=100(JPY)だとすると、ちょうど1億円です。
でも例えば1年後の為替レートが1(USD)=90(JPY)になってしまっていたら大変なことになります。あなたは最終的に9000万円しか受け取れないのです。そうなれば、あなたは別途1000万円を用意しなくてはならなくなります。
そういう事態をどうしても避けたいあなたは、銀行に頼んで為替予約をしてもらうことにしました。1年後にはどうしても1億円を受け取りたいので、銀行に「1年後に$1,000,000を、1(USD)=100(JPY)のレートで円に両替する」ことを約束してもらおうというわけです。そうすればあなたは為替リスクから解放されて万事OK…。
でも、それを引き受ける銀行はどうなるのでしょう?銀行はボランティアでしょうか?…そんなはずがありませんよね。
銀行がそんなに親切なところであるはずがなく、当然厳しい交換条件を出してきます。
今度は銀行の立場で物事を考えてみましょう。
銀行はその1億円分の為替リスクを受け入れるのであれば、最低でも、その1億円を米国で預金して得られるはずの利息くらい受け取らないと乗れる話ではありません。
(もう少し正確に書くと、米国で得られる金利と日本で得られる金利の差額を受け取らないと…という意味合いですが、日本での金利は微々たるものなのでここでは無視しています。)
で、あなたは半年後の為替レートを保証してもらう代わりに、相手の銀行に対して半年分の金利(例えば米国の定期預金の年利が4%であればその半年分の2%)を支払って、為替予約の成立を見ることになります。
ざっと200万円くらいのコストですが、あなたは、為替レートが1割も動いて大損をすることを考えれば適当なコストだと考えました。
銀行は200万円に加えて為替手数料をも受け取りますので、こちらも納得の条件で、このように双方が納得し合ったところで為替予約取引が成立することになります。
実際にはこんな交渉事ではなく、もっとシステマチックに条件提示があるのですが、為替予約のコストとはだいたいこんな風に決まるのです。
要するに…
「対象とする通貨から得られる金利」と「日本で得られる金利」の差額…これが為替予約のコストと考えて差し支えないと思います。
ではこの金利とは、いったい何の金利なんでしょうか?
定期預金の金利?それともMMF?あるいは国債のクーポンのこと?
…実はこれも業界で決まっていて、「LIBOR」と呼ばれる金利を使うことになっています。これが国際基準というわけです。
この「LIBOR」とは、「London Inter Bank Offered Rate」の略。要するにロンドンの銀行間の貸出金利のことですが、為替予約というのは国際的な金融取引なので世界の統一基準が必要で、日本の基準金利もこのLIBORで決められているというわけです。
この基準金利が米国(NY)でないところが面白いと思いませんか? これが、以前は世界の金融センターがロンドンであったことの名残なんですね。
