コア研のような投資顧問業者にとっての、この保険会社から提供された投資商品の意味、そして最近の動向について、今回から数回にわたって触れてみたいと思います。
まずはこの変額年金保険という商品の存在意義についてです。
存在意義というと、メーカー(生保:提供側)から見た存在意義、国民側(:購入者)から見た存在意義が考えられますが、その双方がフィットするケースと、乖離してしまうケースがあると思います。そして変額年金保険は、不幸にもその後者であるように思います。
コア研はこれらの商品が認可されて発売された当時、その販売にかかわっておりました。…というより、「複数の投資信託の間で資金移動ができる画期的な金融商品」と評価し、多くの顧客に提案をしてまいりました。
保険会社が扱ったというところにも期待感がありました。当時の証券会社が顧客のライフプランにまでかかわることなく短期資金の回転を推し進めていたのに対し、保険営業というのは顧客の人生設計にかかわりながら商品を提案していたので、まさに「長期で財産形成を志向した金融商品」として目に映ったのです。
しかしその後の展開はコア研の期待からは程遠いものとなって行きました。どうなっていったかと言いますと、まずは商品が難しいことと、投資そのものに縁がなかった保険の営業マンが投資商品を売るには知識も経験も不足をしていたために、大元の保険会社では売れ行きが芳しくなかったわけです。
しかし、そこで商品提供側の生保は活路を銀行窓販に見出しました。
で、かくして銀行を代理店として販促を進めたところついに変額年金保険が売れ始めたのですが、やはり銀行というのは日本国民からの信頼が厚いのですね。…素晴らしいと思います (^^;
「とりあえず銀行が提案をすれば信頼されて売れる」という構図が存在するようです。これは過去において(リスク性商品を扱わず)、顧客に地道な預金や積立しか提案してこなかったためだったろうと思います。
(ただし、ここ2〜3年はリスク商品を売りまくってましたが…)
しかしこれがきっかけとなって、今度は商品そのもののほうに変化が現れたのです。
何が起こったかというと、銀行で商品が売れれば売れるほど「銀行が売りやすい商品」にどんどん変化していったのです。そもそも当時の銀行はリスクのある商品を扱いませんでしたから、商品を提供する生保もそれに呼応して(売ってもらいたいがために)、変額年金保険という商品の投資性が急速に損なわれていきました。そして今では、大半の変額年金保険が投資商品と呼べないシロモノになってしまったのです。
具体的にはこういう変化がありました。
- ファンドスイッチができる商品が激減した。
- 元本保証の商品が増えた。
