公的年金資金の買い(PKO)
今日は
公的年金資金の買い (
PKO:プライスキーピングオペレーション) について少しまとめてみます。
今朝の新聞にも 「公的年金資金の買いの見方も」 という見出しの記事で少し書かれていましたが、ここに「見方も」とあるように、実際に公的資金が買ったかどうかは(公表されないために)わからないことですが、その買い方にクセがあるために鋭い関係者には見えている…そんな感じなんです。
そもそも公的年金の資金がいくらくらいあるかというと150兆円程度で、このうち
GPIF(
年金積立管理運用独立行政法人)が90兆円程度を自主運用しています。
運用手法は(コア研が現在まったく推奨していない)
モダンポートフォリオ理論にのっとった
長期分散投資型。近年の運用結果は思った通りで、(20年度はまだ集計できていませんが)19年度は
12兆円 のマイナスという感じです。去年でこれだと、今年の後半は相当やられている感じがします。暴落する前から積極的に買いに入っていたようですから数字を見るのも怖い感じです。
彼らの資産配分は以下の通り。

(GPIFサイトより)
17年4月以降は確か日本株式が11%だったと記憶してますからから、きっと投資比率を上げたんでしょうが、これもちょっと裏目に出ていますね。
今年は国内株にとどまらず、この外国株式も大下げですし、外国債券も円高でやられてます。相当厳しいですよ、20年度の数字は。これから3月にかけて株式が反発をすれば別ですが…。
で、この年金資金がこのところすごい勢いで株を買っています。ここ数日間、突然株価が暴騰することがありましたが、コア研は彼らの買いだと思っています。(ボラティリティが跳ね上がって相当迷惑でした)
彼らの買いにはこういう特徴があります。
- 信託銀行が発注します
- 国内大手の証券会社を経由します
- 株先物も同時に大量買いします(こういうところから、株を仕込みというより株価を支えるPKO色が強くなります)
- 主力株に限定して買ってきます。
- 価格帯を決めて、ここまで下がったら買いに入るというような買い方です(いきなり来ます)。
- 時々意味不明なところで買いに入るようです。(今回は掘り下げません)
- 朝の寄付きからは入らない。
- 成行き買いをしない(要確認)
- お昼のバスケット買いが多い(要確認)
- コア30などの代表的な銘柄を買う。
- GPIFの四半期決算終わった翌月の第2週に入る。
それにしても、株価を支えてくれるのはありがたいのですが、もう少しやわらかく行かないでしょうか?なんだか相場を捻じ曲げているような印象があります。マーケットにインパクトを与えるために我々の年金資金を使うのであれば完全なお門違いですし、リスクを取りすぎる買い方なのも気になります。
年金資金で株を買うなら、そして本来のモダンポートフォリオ理論にのっとって
リバランス(減少した株式の比率をもとに戻す=結果的に安値で仕込む)をするなら、マーケットに変に影響を与えないように、静かに買っていってもらいたいものです。