株式 ETF 確定拠出年金 システムトレードで財産形成 

 

                                                                            インデックスに戻る

       百花繚乱のETF

                                                                                  2008/8/8

【ETFはダブルメリット】

 ETFとは Exchange Traded Funds の略で、取引所で取引が可能なファンド… すなわち証券口座の中で株式と同じように売ったり買ったりできる投資信託のことです。利便性が高い投資対象でありながら、日本では推奨する金融機関が少ないために他の先進国に比較して知名度が低いのが現状ですが、筆者はこのETFを高く評価しています。
 その理由は、冒頭の説明文のうち「株式と同じように売ったり買ったり」というところに由来しますが、要するに「投資信託の良いところと株取引の良いところを両方合わせ持ったのがこのETF」…そんなご理解で問題ないと思います。
 投資信託そのものは日本でもたいへんメジャーになりましたので、誰でもご存じだと思います。その投資信託が株式と同じように売買できるとどんなことになるのかというと、次の2点においてメリットを発揮します。

  • ETFのメリット1

     従来の投資信託の最大の欠点はコストの高さです。投資信託のコストといえば販売手数料信託報酬、それに信託財産留保金ですが、合算すると5%を大きく超えるものもありますので、少々のリターンを記録したとしても結局コスト負けしてしまうケースが少なくありません。特に販売手数料が高いものなどは、マーケットの浮き沈みに合わせて売ったり買ったりがしにくいために、筆者としては積極的に推奨することもありませんでした。
     しかし同じ投資信託でも、この上場投資信託…すなわちETFであればコストがほぼ気になりません。例えばアクティブ系の投資信託を100万円分買うと通常2〜3万円の販売手数料がかかるのに対し、ETFなら(ネット証券であれば)たいてい数百円で済んでしまいます。
     よって気軽に売ったり買ったりすることができるため、最近のようにマーケットに変調をきたしたような場合には、いったん売却をして様子を見るなど、機動的な運用が可能になるのです。
  • ETFのメリット2

     若干専門的な話になって恐縮ですが、株取引でよく行われる「空売り」というのをご存知でしょうか?「空売り」とは株価が値下がりをすると予測した時に、「値の高いうちに先に売っておいて、値が下がった後に買い戻し、差額を利益として受け取る取引手法」のことをいいます。最近のように世界中の株式相場が大きく下落するような局面では、たいへん威力を発揮する取引手法です。
     実はこのETFについても、株式と同じように「空売り」ができる…すなわち、なんと 「投資信託を空売りする」 などという芸当ができてしまうということになるのです。
     皆さんどうですか?去年から多くの投資信託が2割も3割も値下がりしましたが、その際に「この投資信託をカラ売りできたら良かったのに」…そう思った方も少なくないはずです。それを実現可能にしたのがETFというわけです。
※この「空売り」を行うためには証券会社に「信用口座」を開かなくてはなりませんが、今では一般の個人投資家にも広く普及しておりますし、きちんと扱い方を間違わなければ特段リスクが高まることもないので、筆者としてはどなたにもこの信用口座開設を推奨しております。
      このようにETFは、コストもかからない、カラ売りもできる夢のような投資信託なのです。


【国内ETFと海外ETF】

 冒頭に書いたとおり、まだ日本ではETFの普及が遅れています。最近になってようやく中国株ETF金ETFが国内の取引所に上場しましたが、まだまだ上場されている本数は欧米の1000本超に対してまだ50本前後。しかもその大半は売買高が小さく(流動性が低く)、まだまだ普通に取引するには物足らない水準です。
 しかし昨今ではいくつかの国内証券会社がETFに力を入れ始め、ずいぶんと巷でも話題にのぼるようになってきました。中でも画期的なのは、海外市場に上場しているETFを国内の証券口座で売買できるようになってきたことです。

 何といっても海外ETFは品揃えに魅力があります。例えば、新興国に対して国を選んで投資できるETF(ブラジルロシアインドチャイナからなるBRICS諸国は当然として、南アフリカ、アジアや中南米の中堅の国なども豊富)や、セクター別に投資するETF(コモディティエネルギーバイオなど)などがすでにラインナップされていますが、今後もますます多様化する投資家ニーズにきめ細かく対応するETFが登場することでしょう。

 またこの海外ETFは外貨建てでの売買になりますから、当然為替リスクがあります。しかし、普通に金融機関で販売している投資信託にも同等の為替リスクがあるものが多いのですから、そこを問題にすべきではありません。
 現状の海外ETFに課題があるとすれば、筆者は「信用取引が不可能な点」を問題にしたいと思います。一部の証券会社ではそれを可能にしているところもありますが、まだまだ気軽に取引できる状況にはなく一般的ではありません。
 ※ひまわり証券CFD証券取引では海外の株価指数や一部の海外ETFの空売りが可能)

 日本の一般投資家も、ウデが上がってくれば必ず海外ETFを信用取引したいと思う時が来るでしょう。証券会社にはこの点にも前向きに取り組んでいただきたいところです。

【ETFで世界は広がる】

 筆者は事あるごとに、投資信託を単に長期で持っていれば勝手に資産が増えていく時代ではないと主張しています。また投資でリターンを得るためには、途中で投資元本を大きく減らさないことが重要です。いったん残高を減らしてしまうと、元に戻すのに大変長い時間とエネルギーを必要とするのが常だからです。
 マーケットに大きな変調(バブルの崩壊やサブプライム問題など)が起こった時には、いったん現金に戻して様子を見るなどのこまめな対応をするべきですし、そのためには投資信託のように売買にコストがかかるものではなく、ETFのように気軽に資金移動ができる投資先が最適だと考えます。

 欧米諸国に後れを取った日本のETFですが、今後の拡充には期待を持てる状況になってきたと思います。はやくETFの扱いに慣れ、これを財産形成の強力なツールとして活用されることをお勧めします。


                                                                            インデックスに戻る




投資助言業:関東財務局長(金商) 第718号  〒381-2217 長野県長野市稲里町中央1丁目4‐8 TEL 026-286-6217   

                                                          株式 ETF 確定拠出年金 システムトレードで財産形成  
copyright(C) 2009-2010  コアネット資産管理研究所  All right reserved